エステサロンの内装デザインを集客に活かすには？

2022/12/03

今回は、エステサロンの内装を使った集客方法についてご紹介します。これからエステサロンを開業しようと思っている人、または開業している人は、この記事を参考にしてください。この記事を読むことで、コストを抑えつつ、お客様に満足していただける内装を実現するためのポイントを知ることができます。ぜひご一読ください。

内装デザインはサービスの一部であると考える

コンセプトを前面に押し出したエントランスがおすすめです。

エステサロンの内装を考える上で、まず決めなければならないのはお店のコンセプトです。コンセプトが統一されていない雑然とした印象のサロンでは、おしゃれで非日常的な雰囲気を演出することはできません。

あらかじめ決めたコンセプトに沿って内装や外装を決め、それに調和する内装を作ることが大切です。エントランスはお客様が最初に目にする場所なので、お店の雰囲気が直感的に伝わるように、コンセプトを前面に押し出した空間づくりが重要です。

外観と内観を曲線でつないだエントランスは、内観が伝わりやすく、やわらかい印象を与え、お客様が入るハードルが低くなります。

また、エントランスにエキゾチックな門構えや高級ホテルのロビー風の受付を設けるのも、非日常的な空間に足を踏み入れるワクワク感を伝えるのに有効な方法です。コンセプトをしっかり決めておくことで、それを軸にしたサロン内のデザインもしやすくなり、まとまりのあるスタイリッシュな空間ができあがります。

内装デザインが重要な理由

エステティックサロンで内装デザインが重要なのは、ワンランク上の美しさを求める女性をターゲットにしているからです。エステティックサロンが女性を美しくするのは当たり前のこと。これは、飲食店がお客様の空腹を満たすのは当たり前であることと似ている。多くのレストランは、空腹を満たすだけでなく、「おいしい料理を提供する」「大切な人たちと楽しい時間を過ごす」ことを目的としています。エステティックサロンも、女性を美しくするだけでなく、「特別な時間」を提供しなければならない。エステティックサロンに通う女性は、ワンランク上の世界を求める気持ちが人一倍強いものです。その期待に応えるためには、女性の感性を刺激する美しい空間と、リラックスできる快適な空間を実現することが必要です。さらに、自宅にはないサービスを提供し、日常から解放されるきっかけを提供することが大切です。そうすることで、エステティックサロンは、女性が体だけでなく心も癒すことができる場所となることができるのです。

また、客層を固定化し、他店との差別化を図ることが集客につなげることができます。エステサロンを開業する場合、ほぼ全てのオーナーがターゲットとする客層を考えるでしょう。エステ業界では、それぞれの客層に好まれるデザインがあります。そのデザインに合わせることで、自分のサロンがターゲットとする客層に効果的にアピールすることができるのです。多くのお客様は、紙媒体の広告やインターネットでサロンを探します。このとき、お客さまが特に注目するのがサロンのデザインです。まず、そのサロンのデザインから、自分が求めているものかどうかを判断するのです。人は情報の83％を視覚で受け取ると言われています。人は本来、視覚情報を頼りに判断することが多いのです。ターゲット層の好みに合ったデザインであれば、広告を見たお客さまが来店する確率が高まります。デザインが好みに合えば、リピーターになってくれる確率が高くなる。このように特定の客層を取り込むことができれば、他店との差別化に直結する。エステティック業界において差別化が重要なのは、より高い料金でサービスを提供できるようになるためです。ターゲットとなる顧客層を効果的に集客し、サロンの差別化を図ることができれば、利益を上げることができるようになるのです。

内装デザインの改善ポイント

待合室について

待ち時間を癒しの時間にする。エステティックサロンでは、お客様にお待ちいただくことはよくあることです。しかし、その待ち時間が退屈だったり、居心地が悪かったりすると、せっかくの贅沢な時間が残念なものになってしまいます。待ち時間も含めて、サロンでの特別な時間を存分に楽しんでいただくために、待合室を癒しの空間にすることが大切です。内装やインテリアに暖色系を使用することで、リラックス効果を高めることが期待されます。適切な映像や音楽を使用し、香りにも気を配りましょう。ゲストとの距離感も重要で、適度なプライバシーが保てるよう工夫したい。特に重要なのは、トイレや洗面所です。清潔感はもちろんですが、トイレが広くてきれいだと、女性には好印象です。小物やフラワーアレンジメントを上手に使って、生活感を感じさせないトイレを作りましょう。細部にまで気を配ることが、リピーターの増加につながります。

お客様が快適に過ごせる待合室にするためには、座り心地の良い家具を選ぶことが大切です。肘掛けのある椅子やふかふかのクッションを使用することで、待ち時間をよりリラックスして過ごすことができます。また、お客様が時間をつぶせるように、読み物や雑誌を充実させることも大切です。テレビがあるサロンでは、すべての視聴者が楽しめるようなチャンネルを設定するようにしましょう。

施術室について

施術室のインテリアは、落ち着いた空間であることが大切です。施術室には、オープンタイプ、完全個室タイプの2種類があります。どのタイプであっても、施術室に求められる最も重要なことは、落ち着いた空間であることです。工事費は高くなりますが、完全個室であればお客様の満足度は高くなる可能性が高いです。他人の視線が気にならないのでリラックスできること、「自分だけの空間」という特別感を味わえることが主な理由です。オープンタイプの部屋でも、カーテンやスクリーンを配置することで癒しの空間を演出しましょう。気分を高揚させるような配色は不向きなので、落ち着いた雰囲気のある色がおすすめです。エステティックサロンの衛生基準では、施術室は300ルクス程度の明るさが望ましいとされています。切り替え可能な照明を使用すれば、施術内容に応じて最適な明るさを選ぶことができます。また、お客様の満足度を高めるためには、肌を健康的に美しく見せる照明や内装を取り入れることが重要です。良い照明は、肌を健康に見せるだけでなく、部屋の雰囲気をリラックスさせる効果も期待できます。

照明の使い方で魅力的なエステサロンに

照明の活用でエステサロンを魅力的に。エステサロンを魅力的に見せるには、照明がとても重要な要素になります。癒しの空間を演出したいのであれば、赤系の自然光ランプが最適でしょう。初期費用は高くなりますが、長寿命で消費電力の少ないLEDライトも電球色で販売されています。シーリングライトだけでなく、スタンドライトや行燈などの部分照明も組み合わせると、おしゃれな空間を演出することができます。目的に応じて、空間に最適な照明を取り入れましょう。エントランスには、部屋全体を明るく照らすシーリングライトで、明るく開放感のある空間を演出しましょう。施術室には、ペンダントライトやフットライトを用いると、柔らかな明るさとリラックス効果が得られます。待合室では、温かみのある落ち着いた照明が効果的です。廊下では、フットライトやダウンライトを使って、非日常的で魅力的な空間を演出しましょう。

エステサロンの照明を計画する際には、各部屋の用途を考慮することが大切です。エントランスは明るく照らし、開放感のある空間に。施術室は、ペンダントライトやフットライトでやわらかな光で、リラックスできる空間を演出します。待合室では、落ち着いた照明が患者さんの緊張を和らげます。そして廊下では、フットライトやダウンライトを使って、魅力的で個性的な空間を演出しましょう。

まとめ

内装を決める際には、お客様目線で想像することが大切です。お客様はエントランスに入った時点で第一印象を抱きます。この第一印象はその後の印象に影響するとても大切なものなので、エントランスの内装には十分な時間とお金をかけることが大切です。

その後、お客さまは待合室で時間を過ごされます。この間、インテリアを観察したり、トイレを利用したりすることもあります。この動線をしっかり把握し、お客様が何を見て、どんな時間を過ごすのかを知っておく必要があります。

それが分かれば、見てほしいもの、感じてほしいものが自ずと見えてくるはずです。施術室に入ったときに見えるものを、実際にお客さまになったつもりで体験してみることをおすすめします。お客様目線でなければ気づかない汚れや違和感を発見できるかもしれないからです。

お客様目線でインテリアをイメージするときは、「どんなメッセージを伝えたいか」を意識することが大切です。インテリアの色やスタイルで、洗練されたメッセージや高級感、あるいはエッジの効いたメッセージを発信することができます。重要なのは、スタイルを決めて、それを一貫させることです。お客様が混乱したり、圧倒されたりしないようにするために内装デザインに注目しましょう！