こんにちは!Balboa studioスタッフの近藤です。
飲食店を新しく開業する際に重要になる店舗デザイン。
普段からデザインに携わる仕事をしていないと、どのようにデザインを考えれば良いのかよく分からないと思います。
そこで今回は、どのように店舗デザインを考えたら良いのかを紹介します。
飲食店を決める際にカレーや麺類、居酒屋など何を扱うのかは最初に決まると思います。
しかし、そこから重要なのがコンセプトを決めることです。
コンセプトはお店の魅力そのもので競争相手との差別化を図る大事な要素になるからです。
なるべく失敗しないように注意して決めましょう。
では、そもそもコンセプトとは一体何かご存知でしょうか。
コンセプトは店の骨子であり、テーマであります。
例えば店名、立地、内装、価格帯など、飲食店に限らず開業する際は決めるべきことがたくさんあります。
それぞれを決める軸となるのがコンセプトなのです。
この軸がしっかり決まっていることで、お店が誰に対してどんな価値を提供するのかが明確になり、リピーターの獲得や適切なターゲット設定が可能になります。
多くの人が混同してしまうのですが、アイデアとコンセプトは分けて考えるようにしましょう。
例えば、「日本らしい食器で洋食を提供する」「スタッフが全員イタリア人のイタリアンレストラン」といったものはアイデアです。
アイデアとは開業した店で提供する商品やサービスで、コンセプトは「お客様が実際にお店に訪れたくなる理由」です。
そのため、アイデアとコンセプトは区別して考えるようにしましょう。
アイデアやコンセプトといったワードでは、イメージが湧きにくいと思うのでここで具体的な例を紹介します。
例えばスターバックスコーヒーは「第3の場所」というシンプルなコンセプトを打ち出しています。
家庭が第1、職場や学校が第2、そしてスターバックスが第3という位置付けです。
このシンプルなコンセプトをもとに店舗設計がされています。
スターバックスといえば居心地が良くおしゃれな空間を売りにしていますね。
また、長時間座っていても痛くならないような椅子が設置されていたり、長時間の滞在を前提とした料金であったり、コンセプトをもとにインテリアや価格帯が決まっていることが分かります。
コンセプトをしっかり決めることで誰にどんな価値を提供できるのかが分かるので、まずはコンセプトを決めることが重要です。
コンセプトが決まったら具体的な店舗デザインを詰めていきましょう。
コンセプトを大事にしつつ、自分の中のイメージをデザインに反映させる必要があります。
デザインを考える際は1人で全て考えるのではなく、デザイナーと共に作り上げていくことが多いでしょう。
デザイナーとの話し合いを円滑にするためにも、自分の中でイメージをより具体化させておく必要があります。
自分のイメージを具体化させるためには北欧風やモダン風など○○風なデザインの資料を参考にすると良いです。
自分のコンセプトに最も沿うような○○風のデザインをたくさん見てインプットすることでより良いアウトプットができるようになるでしょう。
○○風デザインを参考にある程度方向性が決まれば、ようやく具体的にインテリアを含めた店舗デザインを考えられるようになるでしょう。
当記事では、飲食店を開業しようとしている方に向けて店舗デザインの考え方を紹介しました。
まずは全ての軸となるコンセプトを決めて、そこからイメージを具体化していくという考え方をすると、ブレない店舗デザインを考えられます。
これから飲食店を開業される方の参考になれば幸いです。
大工や現場監督の経験を生かし、建設業界でお客様と職人の橋渡しを行うとともに、現場での作業の効率化やお客様の要望に対応することを重要視している。現在は名古屋・東京などを拠点に、「店舗・オフィス・施設」、「住まい」、「ライフスタイル」に関する提案を行い、常に新しい挑戦を続けている。