-
2024.08.02
使い勝手の良い階段で健康リスクを減らしましょう
高齢になり、足腰が弱って
階段の上り下りを苦痛に感じる方は少なくないようです
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1バルボア・スタジオの中尾です。予算があれば、減築やリフォームで、
1階だけで快適に暮らせるように整えられます。
家庭用エレベーターを設置することもできます。
しかし、そう簡単なことではありませんよね…。
となると、家づくりをするときに、
年を重ねても安全に使える
階段にしておいた方が良さそうです。
では、具体的にどんなことに気を付けたら良いのでしょう。
■高さと幅
建築基準法では、
一般住宅の階段の蹴上(1段当たりの高さ)は23cm以下、
踏面(ステップの奥行)は15cm以上と定められています。
とはいえ、数字だけ見てもピンと来ませんよね。
そんな時、試したいのが様々な施設の階段です。
店舗や病院などの階段には、
苦痛なく快適に使えるものもあれば、
「奥行が少ないから足元が不安定だ」
「段差が高くて疲れる」
と感じるものもあります。
人目が気になるかもしれませんが、
快適だと感じた階段は
計測しておきましょう。
高齢の方が階段を上り下りする様子も参考になりますよ。
■形状
階段の形状には、
・まっすぐで折り返しの無い『直階段』
・途中でU字型に折り返す『折り返し階段』
・途中でL字型に曲がる『かね折れ階段』
・おしゃれだが荷運びが大変な『らせん階段』
という種類があります。
蹴上と踏面の数値によっては
設置できる形状が限られますが、
自分が使いやすいと感じる形状を確かめておきましょう。
■手すり
最も安全なのは、
階段の両側に手すりを設ける方法です。
とはいえ、手すりの分だけ横幅が狭くなるので、
階段の幅によっては大きな家具の運搬が
できなくなるかもしれません。
階段の幅に余裕がない場合は、
降りる時にあると便利な方に
手すりを付けましょう。
「新築時は片方に、将来的には両側に」
という場合は、設置予定の場所の下地を
新築時に補強しておきましょう。
アメリカなどの
国際共同研究グループによると、
習慣的な階段の上り下りは、
心筋梗塞や狭心症などの
動脈硬化性心血管疾患のリスクを
低下させる可能性があるそうです。
1日当たりの昇降回数が多い人ほど
リスクが低いとのことですから、
高齢になっても安心して使える階段に仕上げて、
毎日の健康づくりに役立てたいですね。