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2024.07.24
現地で調べたいこと(前面道路)
地図などのデータである程度理解していても、
やはり現地でなければわからないことってありますよね
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1バルボア・スタジオの中尾です。さて、今回は土地に接する道路についてです。
道路の状況によっては、
生活が不便になったり
プライバシーを侵害されたりと、
何かと苦労する可能性があります。
ところであなたは、
道路によっては新築できないことをご存知ですか?
■幅と間口
現在は、建築基準法によって、
『幅員4m以上の道路に2m以上
接していないと家は建てられない』
と定められています。
その理由は、日当たりや風通しの確保だけでなく、
万が一の際、緊急車両がスムーズに通行するために必要だからです。
ということで、
まずは前面道路が定められた条件を
満たしているか確認しましょう。
なお、法改正前に建てられた物件の中には、
この条件を満たしていないものがあります。
そのような土地は、建て替えや増築ができないので注意しましょう。
■高低差
土地と道路の高低差によっては、
造成工事や擁壁工事が必要になる場合があります。
その分、建物に回せる予算が減りますし、引き渡しも遅くなります。
既存の擁壁が老朽化し、
撤去や改修が必要になることもあります。
道路との高低差がある土地は
相場より割安かもしれませんが、
最終的には割高になるかもしれません。
どのような工事が必要か、
予算はどれくらいになるのか確認しましょう。
■公道?私道?
道路の中には、国や県などが管理している『公道』のほかに、
個人や法人名義で登記されている『私道』があります。
土地に接している道路が私道だと
・所有者の都合で通行を制限される恐れがある
・所有者の許可が下りないと、掘削(水道管の引き込み工事など)ができない
・道路交通法の適用外なので、違法駐車などがあっても警察が介入できない
などの不安があります。
私道に接する土地を選ぶ場合は、
それに伴う義務や負担について確認しましょう。
■交通量
前面道路の交通量が多いと、
車の出し入れが大変ですよね。
排気ガスが多いほど外干しした洗濯物は汚れますし、
窓を閉め切っても騒音が気になる場所もあります。
喘息やアトピーなどの健康リスクもあるので、
子育て中の方は、特に気を付けた方が良さそうです。
時間帯や曜日によって交通量は変るので、
タイミングを変えて何度か訪れてみましょう。