-
2024.04.17
『貯金できない』というという理由で頭金なしを選ぶなら
家づくりをするとき、
頭金をゼロにして全額を住宅ローンで対応する方もいれば、
手持ち資金を最低限確保して、
できるだけ頭金を増やしたいという方もいます
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1バルボア・スタジオの中尾です。今は、費用の全額を融資する金融機関が多いですよね。
そのため、「家賃を払いながらだと資金作りに時間がかかるから、
頭金無しで新築したい」
「頭金無しでも、返済額は家賃以下だから大丈夫」
と判断するのも自然なことなのかもしれません。
しかし、あくまでも『頭金無しで新築できる』
だけであって、『頭金無しで新築しても大丈夫』
ということではありません。
ここに大きな落とし穴があるんです。
今まで計画的に貯金を増やせなかった方が、
新築してからも同じようなお金の使い方を続けたら、
今後も計画的な貯金は難しそうだと思いませんか?
子どもの成長に伴って、
教育資金は右肩上がりで増えます。
また、築後10年を過ぎると、
耐用年数を過ぎた設備の交換や、
屋根・外壁などのメンテナンスのために、
まとまった費用が必要になります。
そんな中、住宅ローンを返済しながら
老後の資金も確保しなければなりません。
車の買い替えも必要になるでしょう。
それらを考慮すると、
住宅ローンの返済額や将来のメンテナンス費用だけでなく、
火災保険料や固定資産税、
部屋数の分だけ増えると予想される光熱費など、
年間の支出額を算出し、
その1カ月当たりの額が
家賃より少なくなるよう
計画した方が安心です。
なお、印紙税や登記費用などの諸費用、引っ越し費用、
エクステリアなどの費用も住宅ローンで対応するなら、
その分だけ土地と建物に使える予算は少なくなります。
もし、『貯金できない』という理由で
頭金無しを選ぶなら、借入額や返済額は、
より慎重に決めた方が良さそうです。