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2024.01.12
見積書で気をつけたい『式』
前回、
見積書の標準的な構成についてお話ししました
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1バルボア・スタジオの中尾です。内訳明細書には、
工事内容や材料などの詳細が
記されているんでしたよね。
今日は、
その中で特に気を付けたい
単位についてお話しします。
その単位は『式』です。
■一式表示とは
業者によっては、
内訳明細書に
「数量:1、単位:式」
と記すことがあります。
これを『一式表示』といいます。
■別物に仕上がる可能性も…
例えば、
断熱材について一式表示されている場合
断熱材の種類も性能も数量もわかりません。
これでは、
施主が求める断熱性能が
得られるのか心配です。
例えば、
施主がこだわりを持って
キッチンづくりをしたのに、
その規格や品番などが記されておらず、
一式と記されていたら…。
思い描いていたキッチンとは
全くの別物になる可能性も
否定できないんです。
■説明を省く業者に注意
具体的な仕様や数量が明細書に
記されていない場合、
業者は、
メーカーやグレードを
自分好みに調整したり、
金額を過剰に
記載することができます。
工事内容や工事範囲が
不明瞭になることも心配です。
内訳明細書の役割を理解した上で、
一式表示で済ませて
詳細な説明を省く業者は、
トラブルが発生した時、
誠実に対応してくれるでしょうか…。
一式表示の見積もりには、
そんなリスクが
潜んでいることを
覚えておきましょう。
一式の詳細について
説明を得られた時は、
その内容を記録しておきましょう。