-
2023.12.13
住宅ローンと抵当権
「正式に住宅ローンを利用できるのは、
抵当権設定登記を終えてからです。」
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1バルボア・スタジオの中尾です。では、
なぜ登記を終えてからでないと
ダメなのでしょう。
そもそも、抵当権とは何でしょう。
■抵当権とは
借入金の返済が
できなくなった時に備えて、
土地や建物を担保として
確保するために
設定するものです。
住宅ローンを融資する
金融機関が抵当権を登記すると、
抹消されるまで所有者は
不動産を自由に売買できません。
返済が滞ると、
抵当権が設定された不動産は売却され、
借入金の返済に充てられます。
■複数設定できるからこそ
一つの不動産に対して、
抵当権は複数設定できます。
その場合、
先に登記した債権者から
順番に債権を回収できます。
抵当権設定登記を
終えてからでないと
正式に住宅ローンを利用できないのは、
債権の回収をより確実に行うためです。
■住宅ローンを完済したら
前述のように、
抵当権が設定されている間は、
不動産の所有者でも
自由に売買できません。
ですから、
完済したらすぐに
抵当権を外しましょう。
そのために必要なのが
『抵当権抹消登記』です。
完済すると、
金融機関から抹消登記に
必要な書類が届きます。
その他の添付書類も揃えて、
不動産を管轄する法務局に提出します。
なお、
法務局へはオンライン申請もできます。
司法書士に依頼することもできるので、
自分に合う方法を選ぶと良いでしょう。