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2023.12.04
借景感があると眺望をより楽しめます
最近、窓についてお話しする時、
『断熱』や『換気』を
テーマにすることが
多かったように思いますが、
窓には『採光』
『日射(熱)取得』『眺望』などの役割もあります
海の家 写真家/繁田諭
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1バルボア・スタジオの中尾です。そこで今日は、
『眺望』についてお話しします。
窓の位置や大きさによって、
室内から見える景色は異なります。
天井に設ければ、
青空や星空を楽しめます。
遠くの山々が
見える場所に窓を設ければ、
デスクワークで
疲れた眼や気分を
休めることもできます。
このように、
風景を楽しめる場所に
設ける窓を
『借景窓』といいます。
借景として使えるのは
風景だけではありません。
シンボルツリーやガーデニング、
愛車のように、
室内から見たいものが
敷地内にあれば、
そこに照準を合わせた窓があると
楽しいものです。
もし、外からの視線を遮りたいなら、
高所や低所に窓を
設置すると良いでしょう。
「大きな窓で
遠くの景色を楽しみたいけど
プライバシーも大切」
という場合、
全体にマジックミラーフィルムを
貼ると良いでしょう。
マジックミラーフィルムは、
ガラス片の飛散防止や
断熱にも役立ちます。
ただし、
窓の種類によっては、
熱割れを起こすことがあります。
また、ざらざらしたガラス、
凹凸や曲面があるガラスは
密着できないので貼り付けできません。
ですから、
フィルムを貼る前提で
窓を設ける場合は、
対応する窓の種類や形状を
確認しておきましょう。
そういえば、
我が家の周辺では、
ほとんどの家が、
在宅中もレースカーテンを
閉めっぱなしにしています。
プライバシーを守るためには
仕方無いことですが、
せっかく設けた窓なのに、
眺望や解放感を
楽しめないのは
勿体ないと思いませんか?
窓の高さや大きさを調整したり、
フィルムなどを活用すれば、
プライバシーを守りながら
眺望や解放感を楽しめます。
「庭の低い位置だけ見えればいいけど、
窓は大きい方がいい」
という場合、
目隠しシートで視線や採光量を
調整するといいですよ。