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2022.04.13
住宅ローンの審査にスコアリング方式
国土交通省は、定期的に「民間住宅ローンの実態に関する調査」を行っています。
【繁田 諭】
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。令和2年度の調査結果によると、
「スコアリング方式により一部審査を行っている」
「スコアリング方式を中心にして審査を行っている」
と回答した金融機関が4割を超えていることがわかりました。
ちなみに、スコアリング方式とは、
『申込者のデータにより審査項目(年収、返済負担率等)ごとに点数を付け、
その合計点によって融資するか否か』等を決める方式のことです。
ところで、金融機関がどんな審査項目を設定しているのか気になりませんか?
最も多くの金融機関が設定している審査項目は「完済時年齢」(99.1%)です。
その他、9割以上の金融機関が設定している項目は
・「健康状態」(98.2%)
・「担保評価」(98.2%)
・「借入時年齢」(97.8%)
・「年収」(95.7%)
・「勤続年数」(95.3%)
・「連帯保証」(95.1%)
・「返済負担率」(92.1%)
・「金融機関の営業エリア」(91.0%)
となっています。
逆に、採用割合が少ない項目は、
・「性別」(17.5%)
・「所有資産」(21.0%)
・「雇用先の規模」(21.5%)
・「家族構成」(23.7%)
となっています。
今、「なぜ家族構成が審査項目に? 家族の何が影響するの?」
と思いませんでしたか?
この項目は、
・配偶者はいるか、共働きか
・配偶者以外の同居家族に、年金収入や給与収入はあるか
・扶養家族は何人いるか
などを知るために設定されています。
本人の収入だけでは基準を満たせない場合、
配偶者に収入があれば、金融機関は合算を提案ができます。
扶養家族が多い場合、生活費も多いと推測されます。
当然、返済能力にも影響が出ます。
なので、ポイントとしてはマイナス評価になります。
逆に、扶養家族の存在が返済への強い意欲にも繋がるので、
金融機関によっては有利になることもあります。
少し不安に感じたかもしれませんが、
他の項目で審査基準を満たせば特に心配する必要はありません。
安心してくださいね。