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2022.02.07
囲い込みに気を付けながら自分に合ったペースで進めましょう
野村総合研究所の予測によると、
2,020~2,040年度の新設住宅着工戸数は、
2,019年度の88万戸から、2,030年度に63万戸、
2,040年度には41万戸と減少していく見込みだとか・・・
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。国交省によると、令和2年3月末現在において
建築工事業の許可を得ているのは150,676業者となっています。
着工戸数が減少傾向のためか経営不振になる業者も多いようで、
東京商工リサーチがまとめた全国企業倒産集計によると、
建設業の2,019年1~12月の倒産件数は1,444件と
前年より0.9%増加しています。
これらの数字を見るだけでも、
新規契約の獲得に苦労している営業マンの姿が目に浮かぶようですね…。
このような状況なので、業者が
「関心を持ってくれた客を逃したくない!」
と、あの手この手で囲い込もうとする気持ちもわからなくはありません。
とはいえ、
・訪問や電話で何度もしつこく営業する
・資金計画に無理がある方にも新築を勧める
・「土地は後で一緒に探すから、先に建物の請負契約を」と急かす
・検討中の客に仮契約や建築申し込みを促し、
『解約』という枷を付けて辞退しにくくさせる
・期間限定の特典や値引きで早期契約を迫る
など、相手の事情に配慮しない業者は困りものですよね。
ところで、このような囲い込みは、
不動産を売却するときにも行われることがあります。
売却の仲介を依頼された物件を、
「先に他の方からの問い合わせが入っているから」
「商談中だから」
と、情報公開だけして販売を止めてしまうんです。
毎月の売り上げを安定させたいのか、
ノルマ達成に困った時の切り札にしたいのかわかりませんが、
顧客より業者の都合を優先する姿勢には疑問を感じずにはいられません。
家づくりでは数多くの決断が必要です。
そのため、調べたり迷ったりして話が進まないこともあれば、
疲れて立ち止まりたくなることもあります。
そんな苦労も、過ぎてみれば良い思い出になります。
しかし、業者の都合に合わせて急いだために、
自分が望む家づくりができず、
後悔やトラブルに悩んだ事例は少なくありません。
そんな失敗を防ぐためにも、
家づくりは業者が求めるスピード感に合わせるのではなく、
あなたのペースを優先し、
一つ一つの打ち合わせに納得してから次に進むようにしましょう。
望まぬ囲い込みには気を付けてくださいね。