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2015.03.04
新築時に対応しておきたい事
こんにちは! 愛知県名古屋市で自然素材にこだわり
住まう人と共に呼吸する家づくりをする
木造注文住宅専門、地域密着工務店の
サイトウホーム代表の斎藤浩司です。施工中のリフォーム工事を見てこれなら最初に
しておくべき注文住宅の家づくりを通して沢山のお客様のライフスタイルを
見てきました。私は、大工からこの業種に就いたのと
お客様の顔の見える仕事をしたかった
から注文住宅が多く今もその気持ちは変わりません。
注文住宅と建売の違いは建てる前からお客様のお顔が
見える。という事ではないでしょうか。つまり、家族構成から間取りや住まわれてからの
家族構成の変化を想定してなど、一緒に考えたり
提案ができる事です。でも、そんなに大袈裟なことではなく、いたってシンプルな事。
それは気持ちいい自然素材の家で暮らす。10年先、20年先にリフォームするかもしれない。
でも、そこは最小限の投資のリフォーム工事にしたいものです。家族への思いやりから見据えた
仕様選びをしてほしいのです。私の自宅も含め家族構成が変わりました。
また新築でお世話になったお客様からのリフォーム工事が最近増えだしてきた
事も最近の取り組みのきっかけかもしれません。私もこの仕事を始めて5年目、10年目、20年目でわずかながらでも
成長という変化をしてきた。偉そうに言ってるのではなく
5年目の私と20年目の私が同じではいけないぞ!という気持ちです。家づくりは大きな買い物。
その時の流行りすたりで仕様を決めるのはやめましょう。
流行りの間取りで選ぶのはお勧めしません。見た目重視の家づくりはこれから始まる長い暮しの中で
使いにくさや不便の対象となるので私がお勧めしたいのは
見た目よりも中身の特徴で選びたい。しかし、見た目優先と考えデザイン優先にとらわれすぎると
こんな当たり前の事も見逃してしまう。それは最近のリフォーム工事から
この工事は新築時に対応できたのではと気付いた事です。例えば家の部位は沢山あります。
玄関ポーチと玄関の床
ポーチは、外なので誰もが滑りにくいのを選ぶと思います。
玄関の床はどうでしょう?室内だからピカピカ磨きの大判の磁気タイルや
大理石を選ぼうとしていませんか。それもいいでしょう。見た目は豪華で素敵です。
しかし、ピカピカ磨きの大判の磁気タイルや大理石は雨ふりの日は大変危険です。
ご存じの通り大変滑りやすいからです。
転倒したり、滑って腰を痛めるなど・・・。小さいお子さんや高齢者のご家族に限らず、お勧めしないように
しています。玄関~廊下~トイレ~浴室
今、40代の方も20年後は60代、あと数年で70代に突入。
いつまでも、今のように動けるか。そりゃあ、元気がいい。でも、いつかは手摺を目にすると安心する時が来るでしょう。
自分の事ならまだいいけど、
親には安全にゆっくり歩いてほしい。今は必要なくあると邪魔に感じるなら予め、手摺の付く位置に
下地を入れておくといいですね。
よく、下地がなくても手摺金具は取付可能ととらえられがちですが、
この場合は台座を設けなくてはいけません。台座とは金具の付く位置(全体で固定する為、手摺と同じ長さの板を固定)
に厚み10ミリ以上の板を設置。要は廊下幅が狭くなる事がデメリットです
新築時に予め、手摺の位置に下地を入れておくのは、大した手間ではありません。
下地は家具を設置予定の場所にも入れておくと安心です。
この下地を利用して家具の固定をお勧めします。阪神大震災の時は家具の下敷きになり逃げ遅れ家火事などの
二次災害の犠牲になられた方も多いと聞きます。浴室
家の中でお風呂での事故が多い事、ご存知ですか。
滑っての転倒は勿論の事ヒートショックにご用心です。ヒートショックとは暖かい部屋から寒い脱衣場、浴室への移動。
そして、湯船へ移動。この動きの中で急激な温度変化が
短時間に起こり体内の血管の急激な上昇や下降が引き起こりこれをヒートショックと言います。
ヒートショックは身体に大きな負担をかける為、冬場の入浴中に起こる
突然死の大きな要因となります。これを防ぐには脱衣場と浴室を暖かくしておき部屋から移動して
温度差を極力なくす事です。
脱衣場にはヒーターなどを設け、浴室には予め
乾燥機能の付いた換気扇を設置し暖房機能を使う事です。
乾燥機としての能力は期待できませんが確実に浴室内を温めてくれるので
ヒートショック防止としてお勧めします。「服が乾かないのならいらないわ」と思わずに、
冬場は寒さからあなたを守ってくれるはず。今や丈夫な家づくりは当然の事。暮らし方による少しの
工夫で快適に暮らしたいものです。自然素材の家で安全に楽しく暮らす家づくり。
せっかく気持ちの良い自然素材の家で暮らすのだから、
より一層快適な暮らしがしたいですね。