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2021.11.03
新居が契約と異なるとき
通販で購入した商品が届いた時、
注文したものと異なる商品が届いて驚いたことはありませんか?
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。
「開封後の返品交換は一切受け付けません」
という商品の配送ミスを、開封後に気づくと焦りますよね。
あるスタッフは、開封後にサイズ違いに気づいて愕然としたそうです。
幸い、着払いでの交換を了承してもらえましたが、
その後、しばらくは開封前の確認を念入りに行うようになったとか。
スタッフの場合は返品交換ができる商品でしたが、
家づくりでは、注文通りに仕上げてもらえずに
困っている方がいるようです…。
■事例
・業者のミスで仕様書と異なる雨戸を設置された。
業者は非を認めたが、防水上の問題で取り換えは困難と言われた。
・業者が契約と異なる窓を無断で取り付けた。
無償交換を希望したが、有償でないと直せないと言われた。
・完成した間取りが図面と異なる。
引き渡しを受けずに話し合いをしているが、妥協案が見つからない。
■まずは、契約に関する書類を確認
新築は、『トラブルの宝庫』と言われるほど
トラブルを招きやすい要因がたくさんあります。
・契約に関する書類のチェック漏れや解釈の相違
・「ちゃんと言った」「そんなことは聞いていない」という平行線
などの事例を聞いたことがあるのではないでしょうか。
完成した新居が図面や仕様書と異なる場合、
施主は、契約通りの完成や損害賠償を請求することができます。
契約後の変更は、その都度書類を残しておけば証拠として使えます。
もし、新居が契約通りに仕上がっていないのなら、
まずは図面や仕様書など、契約に関する書類を確認しましょう。
■次に相談
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住まいるダイヤルは、
国交大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口です。
建築士による電話相談、弁護士と建築士による対面相談などで解決を図ります。
その他にも、各都道府県の建築士会や消費生活センター、法テラス、
全国宅地建物取引業保証協会、各自治体の建築指導関係の部署など、
公的な相談先はたくさんあります。
当事者同士での解決は難しいものです。
家づくりのトラブルで困ったら、これらの相談先を思い出してください。■イメージが違う?でも…
外壁の色や素材を室内の照明の下で選ぶのは避けたいものです。
なぜなら、太陽光と照明では外壁の見え方が全く異なるからです。「外壁の色がイメージと違うから無償で貼り替えてほしい」
と思っても、契約通りの外壁なら無償交換は不可能です。
外壁は時間帯や天気によって印象が変わるので、
選ぶ際は注意しましょう。