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2021.04.08
キッチンの設備にはこんなルールがあります
火災予防条例をご存知ですか?
火災予防条例は、それぞれの地域の事情を考慮した上で、
地方自治体が定めているものです。愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。
火の取り扱い全般に関する条例ですので、
各家庭のキッチンづくりにもルールを設けています。■キッチンの設備
調理に用いるレンジやフライヤー等の位置や構造には、
・揚げ物調理をするコンロには、調理油加熱防止装置を設ける
・排気ダクト等は特定不燃材料で造り、
コンロから規則で定める火災予防上安全な距離を保つ
などのルールがあります。
IHクッキングヒーターで揚げ物調理をするときは、
温度設定ができる揚げ物キーを使うようにしましょう。
なぜなら、温度設定ができない加熱キーだと、
温度の急激な上昇をセンサーが捉えきれず、発火する恐れがあるからです。
また、IH専用でない調理なべを用いたり、少量の油での揚げ物も危険です。
取り扱い説明書を読んで、
・揚げ物は揚げ物キーで行う
・付属のてんぷら鍋を用いる
・500g未満の油で揚げ物をしない
などのルールを、必ず確認しましょう。
■コンロの近くに可燃物を置かない
壁や吊戸棚を含む可燃物は、
コンロから一定の距離を保たなければなりません。
ただし、「ガス機器防火性能評定品」「特定安全IH調理器適合品」の
ラベルが貼られた製品は、安全性が確認されているので、
ラベルに記載された距離での設置が可能です。施工業者は、その基準を満たした上で提案するでしょうが、
心配なのは施主支給でキッチンづくりをする場合です。
施主支給の設備は、施工業者の保証対象外です。
安全性は必ず確認しましょう。
■定期的に清掃する
レンジフードやグリスフィルターに油脂が溜まっていると、
換気性能が低下する恐れがあります。
また、コンロやレンジフード付着した油脂が発火して、
火災になる恐れもあります
それらを防ぐために定期的な清掃は欠かせません。
着脱しやすい製品なら、その負担を多少は軽減できます。
設備を選ぶ際は、実際に着脱して使い勝手を確かめてみませんか?
引き渡しの日、施主は大量の取り扱い説明書を手渡され、
家中の設備について説明を受けます。
新築経験のある知人は、途中から覚えることを諦め、
使う時に説明書を見て学んだそうです。
そういえば、大量の説明の中で、知人が特に覚えているのが
IHクッキングヒーターの注意事項だとか。専用鍋と揚げ物キーを使わないことの危険性を
それはもう念入りに説明されたそうです。
IH未経験の知人に不安を覚えたのか、
担当者に火災の経験があったのかわかりませんが、
熱心に説明する姿は、今も知人の記憶に残っているようです。