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2021.11.10
寒い時期の換気について
11月9日は『119番の日』として有名ですが、
じつは『換気の日』でもあります。愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。『いい(11)くう(9)き』の語呂合わせで、
昭和62年に日本電機工業会が制定したそうです。
寒さが厳しくなると、空気の質が悪くなるとわかっていても
窓を開けて換気するのが億劫になりますよね。
そのため、室内の換気を見直すのにちょうど良い機会として
換気の日は重宝されているようです。
ということで、今日は寒い時期の換気について。
■事前に暖める起床後や帰宅後の冷え切った部屋は、
換気するより先に暖房で暖めましょう。
暖めたいのは室内の空気だけではありません。
床や壁、天井まで暖めておけば、
窓を開けても急激な温度低下を防げます。■適切な換気方法
冬場の適切な換気方法はさまざまな機関が提案しています。
ちなみに、(株)コロナが提案しているのは
・換気の時間は1時間に1~2回
・1回当たりの換気時間は数分間
・2か所の窓を開ける
・家具と壁の間にすき間を作る
といった方法です。このとき、エアコンなどの暖房は付けたままにして、
できるだけ離れた窓を開けるようにします。そうすれば、暖かい空気を窓から逃げにくくするだけでなく、
暖房器具の負荷を減らすこともできます。窓は、必ずしも全開にする必要はありません。
少し開けて換気する時間を長めにしたり、
扇風機などで効率を高めるなどの工夫を試してみましょう。
窓が一つしか無い部屋は、ドアを開けて空気の道を作りましょう。
■湿度管理もお忘れなく換気すると、室内の加湿した空気も排出することになります。
室温と湿度が下がると、
風邪やインフルエンザなどのウィルスの活動も活発化します。その予防のためには、室内環境を
・温度:18~20度
・湿度:50~60%
を目安に整えると良いとされています。体温調整が苦手な乳幼児や高齢者が同居している家庭は
特に注意が必要です。
こまめな水分摂取や十分な睡眠も心掛け、
室内も体内も健康な環境を整えたいですね。■換気による温度低下対策
前述の(株)コロナの検証によると、
換気後の部屋の温度復帰時間は
・エアコン単独 ・・・・・・・・・5分ほど
・エアコン+石油ファンヒーター・・1分半
となっています。新型コロナの家庭内感染は8月より増えています。
住まいの断熱性や暖房設備は家庭によって異なりますが、
暖房器具の併用や保温グッズの活用などで寒さ対策をしつつ、
しっかり換気して安全な空気を保ちましょう。