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2015.01.07
吹抜けのメリットデメリット
こんにちは! 愛知県名古屋市で自然素材にこだわり
住まう人と共に呼吸する家づくりをする
木造注文住宅専門、地域密着工務店の
サイトウホーム代表の斎藤浩司です。吹抜けはリビングが多い
私たちが子供の頃に見た住宅。
吹抜けのリビングは友人の家にも見たことがなかった。吹き抜けのリビングの家はなかった。
昭和40年後半~50年代だからその時は、吹き抜けが普通では
なかった。逆に、平屋の家は多かったような気がしますね。平屋は贅沢普請と大工見習いの時、親方に教えてもらった。
大きな敷地があればその中に有意義な間取りの家を考えればいいのだけど、今では土地の高騰もあり中々大きな土地と
建物を購入とは難しい。土地から自分で購入となれば限られた予算の中で計画を
立てなければいけない。この土地に思い通りの平屋は難しい。
だから、2階に部屋が必要となり2階建となる。今では2階建てが当たり前となり1階のプランを諦めて、2階建てに
移るという行為や動機がなくなってはいる。いや、薄れている。そもそも平屋は贅沢普請といわれる理由は敷地の広さ。
わざわざ階段を作って1階の上に間取りを考えなくても
いい。屋根は1階2階の兼用ではなく1階の為にある。それも贅沢に繋がる。柱の長さも平屋は長く余裕もある。
2階建てと比較すると材料の使い方も贅沢に感じる。でも、2階建ても贅沢な空間づくり
においては、 負けていない。それは
吹き抜け。この吹き抜けのスペースが広ければ、広いほど
高ければ高いほど圧倒的な空間を生み出す事ができる。その場所が皆の集まるリビングなら、その空間の感覚を味わうことが
できる。昔は玄関を入ると玄関廊下に階段というのが非常に多かった。
階段は2階に繋がるわけで吹き抜けに似たのが玄関にできやすかった。だから、私たちの子供のころに見る吹き抜けとは今の吹き抜けとは
違い、あっても玄関しか見覚えがない。吹き抜けのメリットと
デメリットについて 考えてみよう。圧倒的な「開放感」は言うまでもない一番のメリット。
そして、家族の気配をいつもこのリビングから感じ取る
事ができる。そして、この吹き抜けを利用して「サッシの位置」を
考えうまく配置すれば絶対的な明るさを手に入れることができる。さらに、そのサッシが開けば自然の風まで取り入れることができる。
言い事づくしのような気がする。では、一番大事なデメリットについて考えましょう
私の自宅も吹き抜けがあります。ここは、実体験から
お伝えしたいと思います。やはり、一番のデメリット(心配)は光熱費=冷暖房
夏は暑い冬は寒い。これでは、何のために吹き抜けにしたのか
まったく意味がなくなります。どこかのモデルルームのように見た目だけでは困ります。
私たちは日々、暮らす家づくりをしています。
吹き抜けを設けたら、必ずシーリングファンをご提案します。
今の時期は寒いですから暖房器具でお部屋を暖めます。
この暖かい空気は上に行こうとするので、シーリングファンの
回転を利用して暖かい空気を下に行くように設定します。夏場は回転が反対となりますね。
今では昔と比べ、断熱材やサッシもかなり進歩しました。吹き抜けプランを考える際に
空調計画も同時に考えましょう。私の自宅は快適で光熱費もさほどかかりません。
断熱材・サッシと空調の計画とバランスを考えて家づくりを
すればさほど心配は要りません。私が思うお客様が住まわれてからの
デメリットを感じるとは?やはりメンテナンスではないでしょうか。
先ほどのシーリングファン吹き抜けの天井に取付けてありますから
お掃除が難しいです。この場合、昇降式のシーリングファンをお勧めしますが、
実は、昇降式はデザインが限れます。
その中でお気に入りが見つかればいいですが。。。。最近ではLEDがほとんどですが、リビングの天井の照明器具。
寿命が延びたとはいえダウンライトの電球交換時が大変ですね。掃除やメンテナンスの際にわざわざ、足場を設置したり
専門業者に頼んではそれこそ費用がかかりますね。自分でできる電球交換の配置など、設計段階からメンテナンスは
誰がするのか?ご自分でやれる設定でお考えになられたほうが
後々、安心ですね。私はそういった過程を前提にお客様に
プランの際はご提案します。私はメンテナンス計画が家づくり
において重要な1つと考えます。私たちの家づくりは実際に住む家づくりですからメンテナンスも
実用性から考えご提案したいと思います。