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2014.10.24
工場生産出来ない住宅の仕事
こんにちは! 愛知県名古屋市で自然素材にこだわり
住まう人と共に呼吸する家づくりをする
木造注文住宅専門、地域密着工務店の
サイトウホーム代表の斎藤浩司です。
手づくりだからこそ出来る仕事とは
工場生産出来ない住宅の仕事
リフォームとは 思い出を 新しい形に整えて行く
お施主様との共同作業ではないでしょうか。
御自宅の リフォームは 住んできた歴史があるし、
場面毎の思い出も御家族の皆さんそれぞれお持ちのはず。
子供の頃に映る風景と大人になってからはまた、違うし。
その場面を自分や兄妹の子供達には、どのよう感じるのかな。とか、
リフォームの際はお客様の
思い出話を教えてもらいます。
少しでも 御家族の思いに 近づきよ り良い提案 をしたいので。
10家族あれば10家族、卵焼きの味も違うし目玉焼きに醤油だったりソース、
マヨネーズ…黄身は半熟や固めと…。
違いがあるので 暮らし方 もそれぞれの個性を引き出したいですね。
最近はお客様にもこの部分は皆様と施工しましょう。
と参加いただく場面が多くなりました。
最近 DIY という 言葉も後押しして 施主様も作業に
参加する場面が以前より増えてきました。
参加すると 住宅 への 思い入れも 一層高まると思うし 子供達さんも
この壁は僕が塗ったんだ。が、20年後はこの壁は パパが塗ったんだ。
と変わります。
新しい住宅へ思い出をそのまま移動しよう。
柱の背比べ 跡 など、実際にお客様のお 宅でお父さんと
小学生の娘さんとの会話でありました。
『バパ、新しいお家では、背比べできないの?』
二代に渡り同じ柱に背比べ、成長の 過程 を記す。素敵ですね。
こちらの御宅は建て替えだったので解体工事の際、この柱に傷つかない
よう慎重に外し、新築の家の柱として思い出の柱を移動。
引渡しの日、娘さんが 真っ先に柱の有る リビンへ 駆けつけ。
『パパ、身長測って』ニコニコと応えるご主人。
ご主人が印した線と日付の横に娘さんが背伸びをして
おうちのたんじょうびゼロさいと書かれた。
あの時の娘さん今、高校3年生になられた。
先日もお会いし、当時の事を聞いたら、覚えてるという。
嬉しいですね。
小さな工務店だからこそ出来る仕事
私の会社は決して大きくないです。 小さい工務店です。
規模やスケールその土俵では ハウスメーカーさん や 大手ビルダーさん にはかなわない。
会社の大・中・小 各々(おのおの)の良さがある。
小さな工務店も引けを取らない良さが有るのです。
それが 工場生産では出来ない住宅の仕事
それは、思い出を形に残す。または、その形に手を加え
リノベーションなんて素敵だと思いませんか。
せっかくのリフォームだったり新築工事なんですから。
先程の高校生になられた娘さんは 斎藤さん来て と
リビングの背比べの柱に行き私の身長、中3から変わってないよ
と笑顔で話しかけてくれる。
私は凄く、嬉しい。
娘さんが 小学校低学年の時 私も交え
こちらの 家族 の 思い出 について 沢山お話する機会が
あったから 今もあの時と同じように 私に人なっつこく話してくれる。
私は仕事として ご家族 の 思い出話 に参加しますが
その参加した時の事が今では思い出を共有す事ができる。
それはご家族同様に私にとっても大変幸せな事なのです。
私が「工場生産」 の「住宅」づくりをしていたら
こんな感情も生まれてこないだろうし
まして「工場生産」だとしたらここまで心にまで響いてこないと思うのです。
あ、あ、この仕事をしてて 本当に良かった。 私まで幸せな 優しい気持ちになれる。
今の気持ちを 大切 にしたいし 変わらない気持ちで
お客様の家づくりに参加したい。お手伝いをしたいと思います。