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2021.07.29
お気に入りの土地を見つけたら契約前に測量図をチェックしましょう
土地選びのために候補地を訪れた時、
境界線が曖昧で困ったことはありませんか?愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。新たに造成した分譲地なら、
業者が塀などを設けて境界線を明確にしています。
しかし、そうでない売り土地もありますよね。
もし気に入った土地の境界がはっきりしない時は、
業者に測量図を見せてもらいましょう。
ちなみに、測量図には3種類あります。
■地積測量図
土地の所在地や面積、筆界点の座標値や筆界点間の距離、
方位や形状、縮尺などが記載されています。
法務局で取得できる、法的な効力がある測量図です。
ただし、作製された年代によっては測量制度が劣ることがあります。
これまで測量していないため、測量図自体が無い場合もあります。
■現況測量図
塀や建物、境界標など、現在の状況が記載されています。
有資格者でなくても作成できる測量図です。
塀や境界標が正しい境界線上に無い場合もあるので、
所有権を証明できるほどの信頼性はありません。
■確定測量図
隣地との境界線を明確にするため、
土地家屋調査士が公的資料の調査や現地の測量を行い、
その結果を基に作成した測量図です。境界線を確認する際は、隣地所有者と関係者が立ち会います。
(関係者とは、土地に隣接する道路の所有者などです。)
測量後、境界線について隣地所有者の了承を得られない場合、
合意するまで確定測量図の作成はできません。
なお、確定測量図の作成には、
通常でも3~4か月の時間と数十万円の費用が必要です。
その上、もし隣地所有者の了承を得られず、
裁判にまで発展した場合、その時間と費用も加算されます。
測量図を調べず、不動産業者の説明だけを基に話を進めると、
思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。候補地全ての測量図を調べるのは大変ですが、
契約まで進めたいと思える土地を見つけたら、
ぜひ測量図もチェックしてみてください。