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2021.08.02
生活スタイルに合わせて『離す、遮る、つなげる』
折り込みチラシなどの間取りを見ると、
開放的につながっているLDKが多いですよね
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。それが家族の生活スタイルに合うなら問題ないのですが、
・来客が多い
・家族の生活時間が違う
・在宅で仕事をしている
といった場合、不便に感じることがあります。
そんな不便さを感じたことはありませんか?
■離す、遮る、つなげる
キッチンとリビングがつながっていると、
料理のニオイが翌日までリビングに残ることがあります。
そんな時、来客をリビングに招くのは気まずいものです。
また、キッチンは物が多いので雑然とした印象を与えやすい場所です。
そのため、来客の予定が入るたびに整理整頓に追われたり、
目隠しや間仕切りを後付けする方は少なくありません。
来客の多さ、家族の人数、家族の生活時間の違いなどを考慮すると、
家庭によっては、一般的なLDKより
『L+DK』『L+D+K』『LD+K』の方が合っているかもしれませんね。
「LDKはつながっているのが当たり前」と決めつけず、
生活スタイルに合わせて『離す、遮る、つなげる』工夫をしてみましょう。
■部屋の役割を固定しすぎない
家族の成長と共に部屋の使い方は変化します。
例えば、子どもが小さな頃は、
宿題も遊びもダイニングやリビングで済ませがちです。
しかし、成長と共に自分だけの部屋で過ごしたくなるかもしれません。
また、子どもが巣立った後や、定年退職などで自宅で過ごす時間が長くなると、
暮らしに合わせて部屋の使い方を変えることがあります。
そんな時、
役割を固定しすぎた部屋は柔軟な対応ができません。
家族の生活スタイルの変化を予想して、
可変性を持たせた間取りにしておくことが大切です。
■変化に備えて
いずれ部屋を仕切って二部屋に分ける予定なら、
窓や照明スイッチの位置、収納の位置や量への配慮が必要です。
間仕切り壁を増設すると、防音性は増しますが可変性はなくなります。
一方、パーテーションや引き戸、可動式の家具などを用いれば、
防音性は低いものの可変性は保てます。
なお、それぞれの家には、その重さを支えるために欠かせない柱や、
地震の横揺れから家を守るために欠かせない壁があります。
それらは、リフォームの際も撤去できません。
可変性を維持したい場所の柱や壁は、
構造や性能に影響を与えないものにしておきましょう。
■6畳+4畳半+4畳半
とある家庭の3人兄弟が新居の子ども部屋争奪戦をした時、
決着がつかなかったためユニークなルールを決めました。
とりあえず兄が6畳で、下の二人は4畳半。
次の3年は次男が6畳で、その次の3年は末っ子が6畳。
その次は兄が…という予定でしたが、就職して独立しました。
次男もローテーションが面倒になったため、
末っ子が最も長く6畳を独占できました。
子どもが成長したら間仕切りで二部屋にする、という方法はよく見かけます。