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2014.12.21
工務店の仕事はこだわりから
こんにちは! 愛知県名古屋市で自然素材にこだわり
住まう人と共に呼吸する家づくりをする
木造注文住宅専門、地域密着工務店の
サイトウホーム代表の斎藤浩司です。お寿し屋さんのこだわりに学ぶ
工務店の仕事私のお客様でお寿し屋さんの大将がいます。
名古屋市中区にある寿しの吉乃の大将の事。私の日々の日常から感じた事で今日は大将との
会話から「なるほど」とヒントをもらい。自分の建築の仕事との共通点の気付きについて。
今日と明日の2つに分けてお伝えしたいと思います。大将との出会いは5年前、岐阜県の土岐市のお店の移転の時期に
共通の知人の紹介がきっかけでした。知り合った時は店舗の工事が始まっていたので、店舗工事について
大将が分からない事についてアドバイスするようなたち位置でした。「もう少し早く、こうちゃん(私)と
出会いたかったやわ~」と言われ、私はその言葉がすごく嬉しかったです。
同じ歳も親近感がお互いわきましたね。お店が完成しオープン間もない頃、お店で不具合が生じ、
本来なら施工会社に頼むと無償でクレーム対応をしてもらえるのに大将・「こうちゃん、これ直したいんやわ~、どうかな?」
と電話がありました。私・「大将!そん何、クレームやで、僕が立ち会うから施工店に頼みゃ~」
大将・「こうちゃんにやって欲しいもんね」
私が請けると有料になるのを承知で工事の依頼をいただきました。
嬉しかったですね。選ばれたという私の実感。
それからも何度かお店の改装工事をさせていただいております。
先日も厨房工事をしました。来年も早々、お店の正月休みを利用して
内装工事をいただきました。今では、名古屋市で最も予約の取りにくいお寿し屋さんとなりました。
大将と出会ってこの5年間。工事をいただき何度か彼と
打合せをする中で、寿しの吉乃は何故、こんなに人気があるのか?
その理由が、分かってきたのと私の建築の仕事に通ずる共通点に気付き
それは、彼からの学びの発見となりました。
発見その1
「うちは、奥さんと2人(現在はお弟子さん1人)でやってるから、
お客様に満足してもらえる人数は決まっている。だから、それ以上は
お客様を入れれない。」・なるほど、2人でできる仕事の限界を超えない。
お客様に満足してもらえる為、2人でできる限界を知っている。もし、利益優先のお店なら完全予約制にしないし。
職人としていい仕事をしたいとの想いからでしょう。私もいい仕事をしたいし、いい仕事をお客様に感じて喜んでもらいたい。
こだわりがあり、自身があるなら、待ってもらう、その勇気を持とうと。発見その2
「この特注冷蔵庫は電源ないよ。大きなこの氷が適度な湿気と冷気で
今日仕入れた新鮮な食材の水分を奪わず一番良い状態で今日のお客様に
お出しできるんだ」・なるほど、ネタのこだわりはここにある!鮮度の良い食材を一つ一つ
自分の目で見て仕入れるのは当たり前の事。素晴らしいのはその日の朝、仕入れた鮮度の良い食材をその日の夕方
お客様にお出しするのに一番鮮度の良い状態で
という事を考えている事。普通のガラスケースの冷蔵庫はカウンター前にあり見栄えもいいし、
ある程度の保存がきく。
こだわりの氷の冷蔵庫は中身が目に見える事ではないし
こだわりはわざわざ見せないのだ。すごいのは、腕で勝負!お客様へ説明が要らない。
食べればわかるのです。
建築では、資材も見ずにグループに加盟して大量仕入れというやり方も
ありますが資材にこだわるのでなく価格にこだわるローコスト系住宅会社。
私はそこに属さず、資材にこだわりたい。自然素材の家づくりは素材が一番。無垢の床も色々見てきましたが無垢なら
何でも一緒ではないのです。無垢は加工が命です。加工の悪いフローリングを仕入れるとひどい時は
半分以上は使えないこともあります。いくら安いでも結果高くなります。建築で素材の鮮度とは加工技術の事です。
大工時代から沢山の無垢材床材を見てきましたが21年越しにやっと
加工技術の素晴らしい真の床材に出会いました。