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2021.07.06
住宅ローンは損得を重視しますか?それとも…
新築時期や住宅ローンを決める時、
「低金利のうちに新築した方がお得」
「年収が同じくらいの世帯でも新築しているから、我が家も何とかなる」
「金利の変動は不安だけど、変動金利を選ぶ人は多いし…」
と、漠然とした考えで計画を進めようとしたことはありませんか?
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。金利の変動は、確かに注目すべきことです。
しかし、新築に適した
タイミングは世帯によって異なります。
また、年収は同じでも支出は異なります。
子どもの数や年齢によって、今後必要になる教育費は大きく変わります。
住宅ローンの選択理由も、
他の世帯の選択を理由にしてはいけません。
変動金利は、常に金利上昇に対する不安がつきまといます。
住宅ローンの金利の見直しは、半年ごとに行われます。
しかし、もし返済中に金利が
上昇しても5年間は返済金額は変わりません。
仮に返済金額が増えたとしても、1.25倍が限度なので、
その意味では計画が立てやすいかもしれません。
ただし、毎月の利息額が返済額より高くなった場合、
元金が減らないだけでなく、
未払いの利息が積みあがっていきます。
(これを「未払い利息」といいます)
すると、当初予定期間内に返済することができず、
返済計画は大きく狂ってしまいます。
そんなリスクを減らすため、変動金利を選ぶ際は、
・金利が上昇しても柔軟に対応できる余力を確保しておく
・金利の上昇に備えて、借り換えなどの対応策を検討しておく
などの対応策も考えておくようにしましょう。
「頭金無しでも新築できます」
というセールストークを聞いたことはありますか?
頭金不要でも、手付金や仲介手数料、仮住まい費用や引っ越し代など、
現金で対応しなければならない場面があります。
住宅ローンに組み込める場合もありますが、ある程度の現金は必要です。
ちなみに、国交省の平成30年度住宅市場動向調査によると、
昨年度の自己資金比率は、
・土地を購入した注文住宅新築・・・31.2%
・建て替え・・・64.2%
・分譲戸建住宅・・・21.8%
・分譲マンション・・・34.1%
・中古戸建住宅・・・・36.5%
・中古マンション・・・42.2%
となっています。
この数字をどう思いますか?
頭金の負担を軽くして住宅ローンの負担を増やすか、
頭金を負担して住宅ローンの負担を減らすか、
頭金を負担するなら、安全予算はどれくらいか…。
全世帯に共通する答えがあると助かるのですが、
残念ながら、正解はそれぞれの家庭によって異なります。
金利動向や景気の良し悪しなどの外的要因で
購入時期を決めるのは避けましょう。
他の世帯のライフプランではなく、
あなたのお宅のライフプランに合わせた
無理のない返済計画を立てましょう。
たくさんの情報に触れていると、
知らず知らずのうちに
外的要因を判断基準にしてしまうことがあります。
判断基準がずれると、
あなたの家庭に合った資金計画はできません。
家づくりの計画は、ライフプランに合わせて進んでいますか?
時々確かめてみましょう。