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2021.06.10
名もなき家事まで含めると、家事の時間は?
数年前に話題になった、某SNSでの
「妻が不在の間、俺の1日の家事時間は全部で1時間…」
という発言に、私の周囲の主婦の方々は激しく反応しました。
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。賛否両論あるかと思いますが、
家事分担の見直しを配偶者に提案したい人にとっては
またとないチャンスではないでしょうか。
ところで、今回の騒動を機に、ある家事が再注目されています。
それは、『名もなき家事』です。
■名もなき家事とは
1997年の母の日を機に、大和ハウス工業株式会社は
子育て中の共働き世帯を対象に、家事に関する調査を行いました。
その際、『家事』の項目として分類できないものの、
『家の事』としてやらなければならない作業をリストアップし、
『名もなき家事』と命名しました。
■名もなき家事 30項目
1.溜まったゴミを捨てる
2.アイロン掛けをする
3.食事の献立を考える、
4.ベッドや布団を整える
5.飲みっぱなしのグラスを片付ける
6.調味料を補充・交換する
7.ゴミを分類する
8.食べ残しの食品を冷蔵庫にしまう
9.食事の前に食卓を拭く
10.トイレットペーパーがなくなったとき、買いに行く
11.手洗い場のタオルを取り換える
12.新聞・雑誌などをまとめて捨てる
13.脱ぎっぱなしの服をクローゼットやタンスにしまう
14.クリーニングに出す、取りに行く
15.玄関の靴をそろえる
16.靴を磨く
17.町内やマンションの会合に出席する
18.郵便物をチェックする
19.子どもの食事を手伝う
20.子どもの送迎をする
21.子どもの学校の準備、勉強を見る
22.ペットや植物の世話
23.使い切ったティッシュの交換
24.古くなった照明の交換
25.ポストに入っていた不要なチラシの処分
26.朝、カーテンを開け、夜、カーテンを閉める
27.子どもと会話する
28.家電製品の選定・購入・設置
29.朝刊、夕刊を取りに行く
30.使った道具を元の位置に片づける
■新居がサポートできること
夫が家事と思っていなくても、
妻は家事だと解釈している作業って少なくありませんよね。
また、自分のことを自分でするのは負担にならなくでも、
家族の後始末を自分が毎回担当していると、
やがて大きな負担に感じることがあります。
仕事で疲れている時や、体調の悪い時は特にそう感じることでしょう。
もし、今の住まいより広い新居を検討しているなら、
家事の負担を減らすために、動線には特に配慮しましょう。
・帰宅後に外出着や帽子などを放置しないよう、
玄関にコートハンガーなどの収納スペースを設ける
・使う場所の近くに片づける場所を設ける
・LED照明で交換の手間を減らす
・リビング学習ができる環境を整える
・料理中も家族と会話できるよう、オープン型のキッチンにする
・居心地の良いリビングにし、家族が個室に籠らないようにするなど、
工夫次第で名もなき家事の負担は軽減できます。
名もなき家事の項目は、家庭によっては50項目以上あるとか。
少しでも負担を和らげられるよう、
新居にもいろんな対策を施したいですね。
■10年以上、同じ回答を繰り返していますが…
スタッフの家族は、
「母の日のプレゼントに何が欲しい?」
と毎年尋ねてくれるとか。そのたびに
「一日だけでいいから、全ての家事から解放されたい」
と答えて、はや十数年。
しかし、実際に全ての家事から解放されたのは
インフルエンザで寝込んだ時だけでした。
名のある家事と名もなき家事の合計が1時間で終わる量なら、
一度くらいは望みが叶ったかもしれません。