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2020.01.17
『自宅照明は全てLEDへの交換が必須』という噂はウソ
照明用ランプの中で、水銀を使っているランプと
水銀を使っていないランプの種類をご存知ですか?
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの近藤です。水銀を使っている一般照明用ランプは以下の通りです。
・HIDランプ(水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ)
・蛍光ランプ(冷陰極蛍光ランプ、電撃殺虫器用蛍光ランプを含む)
・その他放電灯(殺菌灯用ランプ)
そして、水銀を使っていないランプは以下の通りです。
・LEDランプ
・低圧ナトリウムランプ
・電球(ハロゲン電球、白熱電球、赤外線電球)
そういえば最近、照明用ランプに関するこんな噂が…。
■水銀に関する水俣条約
かつて、水銀を含む工業廃水を水俣湾に排出され、
そこで育った魚介類を食べたことで、
多くの方々がメチル水銀中毒症(水俣病)で苦しみました。
そんな健康被害や環境破壊を二度と繰り返さないため、
先進国と途上国が協力し、
地球規模の水銀汚染防止に取り組んでいます。
それが、『水銀に関する水俣条約』です。
2013年に締結されたこの条約は、2020年に発効されます。
日本では、その一環として
・一般照明用ランプの水銀封入量を規制する
・水銀を含む照明ランプに『Hg』と明記し、
各家庭や事業所等が正しく分別・排出できるようにする
・水銀含有量の基準を超える製品の製造・輸出入を廃止する
・ホームページやカタログ等で情報提供する
などの取り組みを行っています。
■詐欺にご用心
水銀含有量が基準を超えない製品は、今後も購入できます。
しかし、一般照明用の『高圧水銀ランプ』は、
2021年から製造も輸出入も禁止されます。
ただし、既に使用しているものは継続して使用できます。
なので、
・水銀灯の他、全ての蛍光灯の製造販売が禁止される
・現在使用している照明は、全てLEDに交換せねばならない
という噂は間違っています。
ところが、間違った情報を信じている方や、
照明業界からの注意喚起を
知らない方は少なくありません。
そのため、新たな詐欺の
犠牲者を生むのではと心配されています。
まずは、お宅の照明ランプをチェックしてみましょう。
『Hg』マークがあれば、その製品には水銀が含まれています。
使い終わったら、自治体のルールに従って廃棄してください。
そして、それをきっかけにLEDランプに交換するのなら、
火災やケガなどの事故防止のため、
LEDランプに対応した照明器具を使うようにしましょう。
なお、東芝ライテックやパナソニックなど、複数の業者が
水銀を含むランプや照明器具の製造販売の終了を告知しています。
新規購入や買い替えの際は、
メーカーやワット数だけでなく、
説明文もチェックし、納得してから
購入するようにしましょう。
■今年も虫が…
スギ花粉の時期も終わり、暑い日が増えてきましたね。
我が家でも、就寝直前まで網戸で過ごすことが多くなりました。
LED照明を使っている部屋は問題無いのですが、
蛍光灯を使っている部屋には、目の細かい網戸を潜り抜けた
小さな小さな虫たちがやってきます。
照明器具の寿命まであと2年。
寿命を全うさせたいと思いつつ、
この時期が来るたびにLEDの誘惑に負けたくなります。
ご不明点がございましたらお気軽に当社までお問合せください。
当社の経験豊富なスタッフが家づくりに関して全力でサポートいたします。