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2020.09.11
建築条件付き土地のフリープランは本当に『フリー』?
【 写真家 / 繁田 諭】
愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
ナンバー1サイトウホームスタッフの中尾です。家族のため、世界に一つだけの家を新築するのなら、
建売住宅を購入するより、「フリープラン」とか
「注文住宅」を手掛ける業者の方を選びたいですよね。
ところで、「建築条件付き土地」に新築する場合、
希望通りの家づくりが
できない可能性があることをご存知ですか?
■建築条件付き土地とは
建築条件付き土地とは、
・土地の売主が指定する建築業者で新築すること
・土地の購入後、一定期間内に建築請負契約を締結すること
を、売買の条件としている土地のことです。
ちなみに、「一定期間」の目安は2~3か月程度です。
その期間内に建築請負契約を締結できなかった場合、
土地の売買契約は解除されます。
その際、業者は、土地購入者から受領したお金を
すべて返還しなければなりません。
■トラブルの事例
・「建築請負契約を締結するまでの期限」の説明が無いまま
土地の売買契約をした。
・土地の売買契約の際、「期間内に建築請負契約を締結できない場合、
土地の契約を白紙撤回できる」という規定が無かった。
・「建築条件付き」だと知らされたのは土地売買契約後だった。
契約の解除を告げると違約金を請求された。
■フリープランのはずが…
フリープランだから契約したのに、契約後に
・すでにモデルプランが用意されており、変更できる要素が少ない
・変更を希望すると追加料金がかさむ
と知り、後悔した方も少なくありません。
仮に、フリープランが可能だとしても
細部まで打ち合わせを重ね、
納得してから契約したい方にとって、
2~3か月という期間は十分なものでしょうか。
建築条件付きの土地は、それ以外の土地より
お得な価格に設定されている場合が多いものです。
それは、土地売買による利益が少なくても
建物の施工で利益を得ることができるからです。
もし、意中の業者が
建築条件付き土地での施工を手掛けており、
その土地を気に入っているのなら良いのですが、
そうでなければ要注意です。
その土地がどんなに気に入っても、まずは
・建築条件付き土地か否か
・条件付きの場合、指定業者はどんな家づくりをしているのか
・打ち合わせに使える時間はどれくらいか
・もし建築請負契約を締結できない場合、無条件で解約できるか
などは入念に調べましょう。
■見極める力を
公正取引委員会などの調査を見ると、
すでに契約済みの物件の広告を載せ続けたり、
周辺の物件より著しく安い金額を表示した
「おとり広告」は、毎年のように摘発されています。
また、一見お得に見えることを大きな文字でアピールし、
重要なことは極端に小さな文字にする広告もあります。
思わぬトラブルに巻き込まれないために、
情報を見極める力を磨きたいですね。
ご不明点がございましたらお気軽に当社までお問合せください。
当社の経験豊富なスタッフが家づくりに関して全力でサポートいたします。