バルボア工務店byサイトウホーム株式会社

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ブログ

  • 2018.01.14

    古材建具の正しい組み合わせ方

    僕は元々大工からこの建築業界に飛び込みました。
    最初の仕事は、丸太の皮剥きでした。大きな、大きなそして長い

    丸太を回して,回して固定して、皮を剥く訳です。回す勢いがあり過ぎるとうっかり
    隣の丸太と足を挟まれる事もしばしば。そんな時は、近くで作業してる兄弟子に

    「ギョロッ」とにらまれることもありましたね。

    大工時代の家づくりは100%自然素材の家づくりでしたし、
    今は普通に依頼してる「プレカット工場に加工を出す」という作業を知りませんでした。

    「作業場で何か月もかけて親方・兄弟子と墨付けから刻みをする」というのが
    自然の流れでした。化粧柱のヒノキ柱はカンナをかけるというけど実際は、カンナで

    ヒノキ柱を磨くが正しい表現です。何故なら、ヒノキの柱に僕の顔が鏡のように
    映り反射するまで磨いたものです。

    今は墨付けや刻み作業など作業場ですることなく
    現在のサイトウホームは、プレカット工場に加工を依頼しています。

    でも、流石に今では少なくなった丸太梁の加工は機械でなく
    人の手でないとできないです。
    角材のように均一でない為、同じという丸太は存在しません。
    形状が素直な丸太でさえ、一つとして同じものはありませんから墨付けから
    刻みが人の手となる訳です。

    しかしながら、余談にもなり多くは言いませんが、現在のプレカット工場の担当者レベルの
    底上げを僕は期待します。技術は職人にはかなわないでしょうし、当然です。

    でも、知識は職人さんと肩を並べるレベルまで来てほしい。
    すみません、これこそ余談でしたね。

    話を戻します。そういった、昔ながらの作業を体験できたことは、
    この業界で仕事をする一人として僕は幸せな経験と感じています。

    そんな幸せな経験を大切にしながらサイトウホームの仕事をしています。

    今は、本屋普請100%の家づくりの需要がありません。

    でも僕の家づくりサイトウホームの家づくりは進化系と自負しております。
    そこには本屋普請であり自然素材の家づくりが基本となっているからです。

    基本となる軸があるからこそ進化系が生まれるのです。

    「そこから感じのいい家づくり」これを大切にしています。
    抽象的すぎると思われがちですが「ここがミソなんです」
    ハウスメーカーの家づくりであるまいし僕らの家づくりは少なからず手作りが多い。
    お客さんの人柄や考え方、作り手の人柄や考え方が随所に反映されるのが家づくりと思うのです。

    わかりますか?感じのいい家づくりって。全体のバランスがとても大切なのです。
    感じのいい家づくりはバランスなのです。いわば、工程毎のバトンの架け橋。
    チェックポイントは沢山あります。一つ一つの納めを絶妙にバランス良く仕上げます。

    そこに「センス」を生み出します。バランス=センス

    では、バランスについてお話をしましょう。
    サイトウホームはバランスをとても大切にしています。むしろ、会社の生命線と言っても
    過言ではありません。このバランスの評価をいただけてるから、ディテールにこだわった
    店舗工事受注依頼も去年から爆発的に増えました。

    店舗工事でのバランスはお店の雰囲気そのものですから、重要です。
    例えば、お茶をしようとカフェに立ち寄りました。

    オーナーさん、スタッフさんの技術と対応が抜群なのに店舗がいけていないと
    駄目ですね。もっと、わかりやすく言えば、いくら美味しくてもトイレが汚くては残念そのもの。
    これもバランスです。

    また、何になりたいか?何故そうなりたいか?熱い想い教えてほしい。
    僕は、店舗工事の時は必ずお店のコンセプトをお聞きします。
    (家づくりも聞きますよ~)

    コンセプトとはオーナー様の軸となるテーマです。ここを聞き出さないでスタートはあり得ません。
    では、実演編として住宅でも店舗でも一つの空間演出である建具。
    中でも、サイトウホームで多い例として古材例、古材建具編のバランスについて
    お話ししましょう!

    IMG_2857 古材建具の正しい組み合わせ方

    愛知県名古屋市で自然素材の家づくりをしている地域密着工務店
    ナンバー1のサイトウホーム代表の斎藤です。

    バランスその1・古材建具の金具たち

    最近古材は人気すごいですね~。サイトウホームでも人気大です!
    古材にも種類や部位は豊富です。建具もよく使いますね。

    サイトウホームのオフィスも古材建具が並んでます。
    ここで、気を付けてほしいのは、古材建具の丁番です。

    扱うほとんどが海外製の古材建具なので丁番も埋め込みしてあるのが多いです。
    ここで、市販のよくある丁番を使うのはNG。ハンドルやレバーもそうですよね。
    バランスを損ないます。サイトウホームはここを気を付けます。
    さらなるアレンジは金具選びがポイントとなります。

    バランスその2・古材建具の建具枠たち

    先ほど、金具選びが大事とお伝えしましたね!ではその枠廻りはどうでしょう?
    素敵な古材建具に見合っていますか?枠と廻りの仕上げのバランスはどうでしょう?

    古材建具に合わせましょう。多くの古材建具販売は古材建具のみと思います。
    ここで活躍するのが、大工さんと塗装屋さんです。枠材は古材に見合った材を
    使用します。同材なら尚良いですね。

    ここでポイントは古材の仕上げに合わせるという事です。同じでなくてもよいです。
    ここもあくまでバランスです。枠材の表面を凹凸の加工として、うづくり加工をしたり
    バランスを合わせた塗装をする。

    この一連の作業をエイジング加工と言います。
    僕らが最も気にする箇所でもあります。
    サイトウホームの強みは社内でエイジング仕上げを施します。

    バランスその3・古材建具の見える風景

    これで、古材建具も金具も枠を素晴らしいのが出来上がりました!
    次は古材建具の廻りの風景です。

    実は、この時点で廻りの風景を考えていたら失敗です。
    当然、住宅であっても店舗であっても同じです。

    冒頭にお話ししたコンセプトの中に含まれお客さんからそのお話をお聞きした時に
    組立てお客さんの引き出しを広げるのが我々プロの仕事です。
    当然、ご予算あってのことです。全てにその空間が必要ありません。
    家づくりも店舗つくりも同様です。

    お分かりいただけましたか?

    一番大切なのは、コンセプトです。軸となるしっかりとしたコンセプトを持ち
    後は、追行するだけです。建築家もデザイナーも提案もプロです。

    もしかしたらイメージの天才かもしれません。

    僕にもそんな仲間が沢山います。でも、彼、彼女たちが一応に口をそろえて言うのは
    イメージ通りにできたことの方が少ないという事。
    何故なら、彼、彼女たちは作業ができないからです。

    2018年サイトウホームの強みをお伝えします。
    「僕らは、自分たちでやりきる」ここです。この技術力です。
    この強みを最大限に生かし活かしきります!

    「2018年はバランスある進化した職人集団」
    今年のテーマです!今年もどうぞ、よろしくお願いします!
    サイトウホーム株式会社 代表取締役 斎藤 コウジ  2018・1・14

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